カレー&ハッシュ誕生悲話

気づいた方だけ読んでいただければ十分です。
当店が幾多の変遷を経てカレーとハッシュのお店になったのか、そろそろ真実をお話ししておこうと思います。
嫁に気づかれてこのページがいつ削除されるか分かりませんが。

そもそも我々は年の差婚。
初めは美味しい美味しいと何でも食べる妻が可愛かったので毎日手作り料理をふるまってました。
今思えばそこからして間違いの始まりだったのだと思います。
気づけば「この技術が勿体ない。」ということで飲食店を始めることになりました。
そうこうしてるうちにお得意様が出来、ほぼ毎日昼夜のお弁当を作るようになってました。
嫁はこれに朝食まで作らせます。
人間の欲望とは恐ろしいもので、「いつまでもこの美味しい料理を食べ続けたい!」という単純な気持ちがいつしか「いつまでも健康的に長生きしてこれらの料理を食べ続けたい!」と願うようになってゆきました。
そしてそれを実現するには私も長生きせねばならないという結論に到達し「100歳まで生きて毎日食事を作り続けてください!」という至上命令か下されたのでした。
その日から私は必死に考えました。
というのもお客様にお出しする料理を私が食べ続ければ何も悩む必要はありません。
ですがそんなことが許されるはずもなく、わずかに残った数々の料理を眺め「これを食べたら原価が上がるしなぁ。かといってどれもこれも一人前にもならんし。」と考えあぐねていたら不意にカレーが食べたくなりました。
そこでふと原価計算をしてみたらなんとかギリギリ商売になることが判明。
「そうか!水分を足して嵩を増せばカレーとして復活できるし俺も食べることが出来るぞ!!」
かくして100歳まで現役で働き続けるための栄養の確保ができる超健康的なカレーになったのです。
このことを嫁に告げると不敵な笑みを浮かべこう言ったのです。

「じゃあ今度はセレブが食べるようなハッシュドビーフがいつでも気軽に食べたい。」
私は正直自分の耳を疑いました。
自分の食料の確保と商いを同時に解決したばかりだというのに更なる難問を押し付けられたのです。
その日からまた思案に暮れる日々が始まりました。
まずは「カレーではなくハッシュにして嫁がハッシュに飽きたらカレーパウダーを追加してカレーにすればどうだろうか?」と考えましたが、それだとお客様に出すカレーが常に不足することにすぐに気が付きました。
しかも「セレブが食べるような」という部分が食材が変化し続けるために確約できません。
そんな時です。
大分県は日出町の第一級海水浴場そばでこの綺麗な海水を使って栽培している塩トマトの「トマ王」農家さんが毎週納品してくれるようになったことを思い出したのです。
さすがに絶品トマトなので決して安くはありません。
ですが「セレブが食べる」味にするには美味しいトマトは不可欠なのです。
とりあえず売れるかどうかよりも嫁が納得するかどうかが先決です。
納品されたばかりの「トマ王」を30個ほど煮込んでハッシュソースのベースを作りました。
これに玉ねぎ・牛肉・赤ワインを追加してコトコトコトコト煮込み続け、当初の量が半分近くになるまで煮詰めたのです。
もちろん何種類ものハーブやスパイス、コクを出すための各種の食材も足しながら。
完成したものを恐る恐る嫁に食べてもらいました。

「うん!美味しい!でもこれ売るの?」

「なんで??」

「こんな美味しいハッシュを売ったら私の分が減るじゃないですか!」
流石に少々のことでは驚かなくなっていた私ですがこれには真正面から防具無しで面を決められたような衝撃が走りました。
そんな私の気持ちなど気にせず、さらにこう加えたのです。
「それにサラダと旬の美味しいフルーツと大分県産無農薬杜仲茶が付いてない!」

まぢか?一体いくらで売れば採算が取れると思ってるんだ?
声なき声が脳裏を駆け抜けます。

「でも少しは売らないと原価も取れないから続けられないか?」
この言葉を聞いた時私は決意しました。
明日から嫁のことを「将軍様」と呼ぼうと。

かくして百歳カレーは税込み380円(こちらはお得意様特価です。お得意様に関してはこちらをご覧ください。一般の方は500円です。)、プチセレブハッシュはサラダと旬のフルーツが付いて税込み680円となったのです。
もちろんハッシュはトマ王の生産量によって販売量が左右されます。
毎週月曜の午後から仕込みますが売り切れたら次の月曜日まで待たなければなりません。

このような事情ですので「いつ来てもハッシュが売り切れている!」とお怒りにならないようお願い申し上げます。
月曜日の夜なら大体あると思いますので。

更なる試練が!?

セレブハッシュに関して嫁より追加注文が入りました。
セレブハッシュの詳細メニューはこちらをご覧ください。