九州産サトイモの煮転がし
ほくほくした里芋の煮物は食べるとほっこりしますよね。サトイモの特徴であるぬめりには健康に必要な成分が含まれています。消化促進作用もあり、腸を整える効果が期待できますので、シェイプアップにも最適です。
そんな栄養のある九州産里芋を煮っころがしにしてみました。
煮っころがしとは
里芋などを焦げ付かないように転がしながら、煮汁がなくなるまで煮詰めた料理です。もともとは浄土真宗各派の年中最大行事を報恩講といい、その報恩講に振る舞う精進料理の一つとして福井県で作られました。
皮をそげ落としたさと芋に醤油、砂糖、みりんなどで煮ます。下茹でをしないことがポイントでとろみのある仕上がりになります。
里芋は秋に収穫されますが、今では冷凍保存もできるので年中食べられます。
煮物との違いは
煮物はだし汁で食材を煮てから塩や酒・醤油・砂糖などの調味料を使って味付します。
煮っころがしは食材を焦がさないように鍋の中で煮汁がなくなるまで煮詰めます。煮物には煮汁がありますが、煮っころがしには煮汁がありません。
里芋の栄養について
里芋のぬめりにはガラクタンという糖質とタンパクしたが結合したもので、血圧を下げ血中のコレステロールと取り除く効果が期待できます。
里芋のネバネバには他にもグルコマンナンという食物繊維が多く含まれています。グルコマンナンは水溶性食物繊維で、ガラクタンと同様に血中のコレステロールや血糖値の上昇を抑える効果があります。芋類の中では珍しく水溶性食物繊維を多く含む食材です。
他にもむくみ解消や血圧低下に効果のあるカリウムが含まれています。カリウムは腎臓の機能が低下している人にはおすすめできません。食べるときには注意しましょう。