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第41話 『困った時にはこの歌で起死回生!!』

多分だけど、俺の予想では10人中8人は信じないだろうねぇ。
でも極わずかでも信じることが出来る頭が開かれた人のためにこの事実を書き記すことにした。
当店の母体の石川青果もこの八百屋レストラン洗濯船も何百回と危機を乗り越えてきた。
それは俺が経営コンサルタントだから当たり前だと言われればそれで終わりだが、実際に何も無いところから事業を起こし、数年のうちにそれらを軌道に乗せることがどれだけ大変な事か知ってる人は少ない。
そこには机上の空論が入り込むすきなど0.00000000000001㎜も無い。
そよ風が吹いただけで全てを失いかねないような不確か過ぎる環境の中から確実に大地に根を下ろし日々成長を続けなければならない。
この時期の企業にとっては如何なる理論も役に立たない事の方が圧倒的に多い。
それでは一体何を指針として成長するのか?
どうやって足掛かりを見つけるのか?

はっきり言ってしまえば
「反射神経と神様だけを信じるに尽きる」である。

理論よりも現実、悲観よりも楽観、利益よりも直観が優位に働く世界だ。

詰まるところ「何気ない日々に対する深い感謝の気持ち」と「利己よりも良心」を軸に日々這いつくばって匍匐前進あるのみ。

歯を食いしばって風雨に耐え、泥濘に足を取られ、毒蛇に噛まれても「前へ前へ」と進み続けるよりほかはない。

それでも余りの苦しさに己の運命を呪ったり神様に恨み言を言うのは得策ではない。
詳述は有料カウンセル希望者だけに話すがとにかくこんな行為は止めておくことだ。

その代わりに「嘘のように事態が好転する」歌を口ずさむことをお勧めする。
その歌はおそらく世界中でも知らない人の方が少ないくらい知名度が高い。
その歌は天照大御神である太陽を賛美する歌なのだからご利益の凄さは如何ほどか伺い知れるであろう。

更に付け加えるとすれば「歌が上手ければ上手いほどご利益が大きい」のである。
なぜここまで断言できるかと言えば私こと田子作は万策尽きる度にこの歌を熱唱することで数え切れないほどの修羅場を潜り抜けてきたのだ。

さて、ここまで根気よく読んでくれた方はこの歌が一体何か知りたくて堪らない事であろう。
だが当店も遊びで営業してるわけではない。

然るに、当店へ直接来て『田子作お任せ弁当650円』くらいの買い物でもしてくれればプロの私がその他の危機的状況を乗り越える技のいくつかと合わせて伝授するくらいが妥当な相互満足を生むのではなかろうか?

本当に知りたい方だけにわずか650円税込みで伝授して進ぜよう。
とはいえご存知の通り小生は少々気が短いので明後日くらいまでに誰にも聞かれなければ墓場まで持って行こうと考えている。
あくまで480円弁当などでは死んだアサリよりも固く口を閉ざすのみであることを付け加えておく。

それでは当店での対面、心よりお待ち申し上げる次第である。